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福岡県内で一戸建てを買うなら注文住宅?建売住宅?それぞれのメリットとデメリットを比較解説

一戸建てを建築するときに一番最初に考える選択肢は、「注文住宅」にするか「建売住宅」にするかではないでしょうか。予算や家族の状況、その時に売りに出ている土地の状況によっても大きく状況は変わります。

今回は福岡県内で家を立てた人が「注文住宅」「建売住宅」どちらを選んでいるのか具体的なデータとして解説するとともに、それぞれのメリットとデメリットについても説明します。

データで解説!注文住宅と建売住宅、福岡県内ではどちらを選ぶ人が多いの?

まずは福岡県内で家を建てる人が注文住宅と建売住宅のどちらを選ぶ人が多いのかデータで見ていきましょう。参考となるデータは住宅金融支援機構が発表している「フラット35利用調査 最新版(2018年版)」です。フラット35は最も一般的な住宅ローンであり、ほとんどの人が借りるため、かなり正確なデータと言えるでしょう。

このデータはまだ土地を持っていない人のうち、注文住宅と土地を同時購入した人と、建売住宅を購入した人の数を比較しています。(既に土地を持っている人は必ず注文住宅になってしまうので除いています)

注文住宅の購入件数 建売住宅の購入件数
福岡県 1,486軒 461軒
全国合計 22,665軒 17,001軒

福岡県内で新しく建築された1,947軒のうち、注文住宅が1,486軒、建売住宅が461軒となりました。注文住宅の割合は全体の76%と圧倒的な人気があることがわかります。

日本全国で建てられた家39,666軒のうち、注文住宅が22,665軒、建売住宅が17,001軒となりました。こちらは注文住宅の割合は57%となり、やはり建売住宅よりも人気があることがわかります。

また、日本全国だと注文住宅を選ぶ人が57%であるのに対して、福岡県内では76%と大きな差があり、福岡県では注文住宅が圧倒的に人気であることがわかります。

注文住宅とは何か。注文住宅のメリットとデメリットを解説

それでは、福岡県内で76%が選ぶ注文住宅について見ていきましょう。まず、注文住宅とは何かについて解説していきます。

注文住宅とはお客様に合わせたオーダーメイドの家造り

注文住宅とは、お客様の要望に合わせて0から造り上げていく住宅のことを指します。既に土地をお持ちの方に対しては、その土地の大きさや形にあった家を、まだ土地をお持ちでない方に対しては、土地探しのお手伝いを含めて0から家を造り上げていきます。

注文住宅を造る会社はハウスメーカー、工務店、設計事務所など様々な会社がありますが、大きく分けて次のような特徴があります。

ハウスメーカー:
全国に拠点を持つ大手のことを指すことが一般的です。資材や設備の仕入れ力が強いことが特徴です。一方、実際に施工(工事)を行う会社は全く関係のない会社である場合も少なくなく、また非常に多くのお客様を相手にしているため、しっかりとした見極めが必要になります。

工務店:
工務店の定義は非常に多岐にわたりますが、一般的にはハウスメーカーと比べると小規模で地域密着型の家造りをしている会社のことを指します。また、施工方法やデザインなどに特定の強みを持つ特色のある家造りを行っている場合が多いです。お客様のこだわりとピッタリ合致する工務店を見つけることで、理想の家を造ることができます。

設計事務所:
設計事務所とは文字通り、住宅の設計(企画)を行うことを専門としている会社です。パートナーとなる施工会社(実際に家造りをする会社)と共に家造りを行っていくことが特徴です。設計事務所はデザインが特徴的な事務所が多いです。

上記のような会社と共にお客様とお客様のご家族のことを考えた、オーダーメードの家造りを行うのが、注文住宅となります。

【注文住宅のメリット】自分達の理想の家を建てられること

一人ひとりの個性が違うように、理想の家族のカタチが人それぞれなように、理想の家も、人それぞれです。

自分達らしい家を建てることができるのが、注文住宅の最大のメリットと言えます。注文受託では、家の形や間取りはもちろんのこと、壁や床の材質までオーダーメイドで決めていきます。

「あなたとあなたの家族専用の家」を、住宅のプロと0から一緒に造り上げることが出来るのが、注文住宅の一番の魅力といるでしょう。

またその他にも、「より上質な家に住むことが出来る」「会社を自分達で選ぶことが出来る」などのメリットもあります。

【注文住宅のデメリット】建売よりもコストがかかりがちであること

注文住宅は一般的に、建売住宅よりもコストがかかると言われていますが、これは半分正しく半分誤った情報です。

実際のデータとして、住宅金融支援機構が発表している「フラット35利用調査 最新版(2018年版)」では福岡県内に家を建てた人の平均購入価格は建売住宅(土地付き)が3,149.2万円であるのに対して、注文住宅と土地を同時取得した方の平均購入価格は4108.8万円となっており、費用が高くなっています。

なぜ平均費用のデータでは注文住宅は建売住宅より高額になっているのか。その理由は3つほど挙げられます。

注文住宅を建てる人のほうが大きな家を建てる

福岡県内で2018年に家を建てた人の平均住宅面積と平均敷地面積は次のとおりとなっています。

平均住宅面積 平均敷地面積
注文住宅 114.9㎡ 252.9㎡
建売住宅 104.9㎡ 非公開

建売住宅の平均住宅面積は104.9㎡であるのに対して、注文住宅の平均住宅面積は114.9㎡となっており、より大きな家を建てていることがわかります。

また、特筆すべきは注文住宅の平均敷地面積 は住宅面積の2倍以上となっています。これは駐車場や庭などのスペースを十分に確保する家がとても多いことを表しています。
(建売住宅の平均敷地面積のデータは非公開となっているため詳細は不明ですが、ほとんどの建売住宅では余裕のある敷地面積での建築は一般的ではありません)

そもそも大きな土地に大きな家を建てることが多いので、注文住宅と建売住宅の平均費用を比較するとどうしても注文住宅が大きくなっているという事実があります。

注文住宅は予算に合わせた家造りができる

予算が3000万円の方は、3500万円の建売住宅を購入することは困難です。一方、注文住宅であれば「キッチンはこだわって上質なものに。その代わり、外構の柵についてはリーズナブルなものでいい」というような、予算の調整をすることができます。

建売住宅ではできるだけ多くの人のニーズを満たす家造りがされますが、注文住宅はあなた専用の家造りのため、予算にメリハリをつけることでコントロールが可能です。

注文住宅のメリットとデメリットについて、より詳細に解説したこちらの記事も合わせてご覧ください。

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建売住宅とは何か。建売住宅のメリットとデメリットを解説

次に、建売住宅について見ていきましょう。

建売住宅とは住宅と土地がセットになった完成商品

建売住宅とは、住宅と土地がセットとなり販売されている新築分譲住宅です。注文住宅がお客様の理想を0から造り上げていくのに対して、不動産会社が「このような家が売れるだろう」という家を建てた上で販売される家となっています。

建売住宅を販売するのは主に大手の不動産デベロッパーやハウスメーカーです。

【建売住宅のメリット】購入前に住む家をイメージできる

建売住宅を購入する最大のメリットは、実際に住む家のイメージを契約前に出来るということです。これはいうなれば、賃貸物件を契約する時と非常に似ています。

販売されている時点において、既に住宅が完成していることも多々ありますし、住宅が未完成の倍も、設計図や内部の機器の仕様(壁紙や床材、キッチンや風呂の仕様など)が予め決まった状態で販売されています。

そのため、既に決まっている選択肢の中から商品を選ぶことができます。完成済みの物件であれば、実際に家の中に入った上で検討をすることができますので、「住んでみたらこんなはずではなかった。」というようなミスマッチをできるだけへらすことができるメリットがあります。

その他にも、購入価格が予め決まっているなどのメリットがあります。

【建売住宅のデメリット】自分達の理想に「近い」家を購入することになる

建売住宅の間取りや仕様は、不動産デベロッパーや大手ハウスメーカーが市場調査により得た情報によって決まります。これは、「多くの人が理想の家だと思える家」とも言えますし、「売りやすい商品としての家」という表現もできます。

これはあくまでも一例ですが、次のような物件が散見されます。

  • 分かりづらいポイントでコスト削減をするために、基礎の断熱性能が低く、実際に住んでみたら冬場は非常に寒い。
  • スタイリッシュなデザイン性をアピールするばかりに、本来大切な「住みやすさ」を犠牲にしている

もちろん、購入後に改築することで理想の家に近づけることはできます。しかし、基礎から改築することは実質的には不可能なことが多かったり、また可能だとしても割高になってしまい、結果として多くの予算がかかってしまったりします。

また、建売住宅で販売されている家の隅から隅まで、100%が自分自身の理想とピッタリ一致することはありえないでしょう。そのため、「自分の理想に限りなく近い家を、今ある販売中の建売住宅の選択肢の中から選ぶ」ということになるのが、建売住宅のデメリットです。

その他、建売住宅には「設備が標準的になりやすい。」「没個性的になりやすい」というデメリットがあります。

建売住宅のメリットとデメリットについては詳細を解説したこちらの記事も合わせてご覧ください

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注文住宅と建売住宅、メリット・デメリットを考えてどちらを選ぶべきかしっかり検討してみては。

この記事では、注文住宅と建売住宅のメリットとデメリットについて解説してまいりました。家は人生で最も大きな買い物と言われています。両者のメリットとデメリットをしっかり理解した上で、悔いのない選択をしていただければ幸いです。

また「注文住宅は高い」と一般的に言われていますがそれは敷地面積や住宅面積が大きい家が多いことが主な理由となっており、実際にはお客様の理想に合わせたメリハリのある設計にすることにより、予算に合わせた家造りが可能であることもお伝えしてまいりました。

「自分達の予算で注文住宅が建てられるのか。」というようなご相談も無料で承っていますので、ぜひ一度健康住宅グループの無料相談にいらしてはいかがでしょうか。

健康住宅株式会社
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